類内膜腫瘍、境界悪性 Endometrioid tumor of borderline malignancy |
全卵巣腫瘍中の約20%が類内膜腫瘍とされるが、類内膜癌の場合が断然多く、境界悪性腫瘍は稀とのこと。この類内膜腫瘍は子宮内膜の腫瘍に類似する所見を示す腫瘍で、多くの症例で子宮内膜症やチョコレート嚢胞の合併がみられる。肉眼像では線維腺腫型とチョコレート嚢胞内に増殖する型の2つがある。類内膜癌に比べると若年発症傾向。通常は、片側性で、2〜25センチ(平均)8.2センチ)ぐらいの大きさになるとのこと。 腫瘍が小さいときは無症状の場合が多い。でも症状が出る場合は、下腹部腫瘍、性器出血、下腹部痛などが起こりうる。 一般に予後は良好とのこと。 |
引用文献 卵巣腫瘍病理アトラス 石倉浩、手島伸一 編 文光堂 (2004) 産婦人科研修の必修知識2004 (社)日本産科婦人科学会 (2004) 婦人科腫瘍の臨床病理 滝一郎(監) メジカルビュー社 (2004) |
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