いろんなお金のこと 2
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4/16/2006更新
[2] 保険会社からの給付金 

病気になると、その病気に対しての不安はもちろんですが、入院費・治療費に対しても不安で一杯になります。実際、入院して手術をすると結構お金がかかります。そう思うと不測の事態を想定して保険に入っておくことは大切なんだなと病気になってつくづく感じます。

私の場合、共済(入院給付金3000円/1日)、A保険(入院給付金5000円/1日)、B保険(入院給付金5000円/1日+女性疾病特約入院給付金5000円/1日)と3つの保険に入っていました。

実はA保険でも女性特約(入院給付金5000円/1日)に契約していました。でも契約したのが虫の知らせだったのか、病気が発覚するほんの少し前で...。病気発覚が契約から3ヶ月経っていないと給付金は支給されないと約款にかかれていたので、どうやらA保険の女性特約の入院給付金はもらえなさそうです(惜しい...、同じ虫の知らせならもう3ヶ月早めに知らせて欲しかった)。

このように、保険は3つ入っていましたが、入院1日目から支給されるのはA保険のみで、他の2つ、共済とB保険は入院5日目分からしか入院給付金がもらえません。もし、この2つの保険が入院1日目から支給されるタイプだったとしたら、この2つの保険の1日あたりの入院給付金の支給額は共済3000円+B保険入院5000円+B保険女性特約5000円=13000円/1日、それの4日分というと、13000円×4=52000円! 

いつから支給されるかなんて全然気にしていませんでしたが、何日目から入院給付金が支給されるタイプの保険かというのも、結構、重要なチェックポイントのような気がします。

ここまでが、入院した時に支払われる給付金の話で、これのほかに手術をした時に支払われる手術給付金があります(共済は無し)。

【12/26/2005追記】
 A保険会社に問い合わせたところ、どこを摘出したか、どんな手術方法だったか等で支給される金額が変動する(=給付倍率が変動)そうです。ちなみにA保険の例を挙げると、私の場合(粘液性嚢胞性腫瘍Ia, 境界悪性)、開腹術で子宮・両側卵巣・両側卵管・大網を摘出しましたが、手術給付金は日額入院給付金の40倍の給付倍率で算定されていました。(※境界悪性はガン保険適用外でした)
←注)境界悪性で抗がん剤治療をされた場合等はどのような適用になるのかわかりかねますので、詳しくは保険会社へお問い合わせください。

国際疾病分類腫瘍学第三版での分類 4/16/2006加筆

国際疾病分類腫瘍学第3版では、境界悪性は「良性・悪性の別不詳(境界悪性・低悪性度)」に分類され、腫瘍の性状を示す第5桁性状コード番号は/1 となっています。

悪性新生物の性状コード番号は /3、/6、/9 (上皮外へ浸潤が認められるもの)、
上皮内新生物の性状コード番号は /2 なので、

境界悪性はガン保険対象疾病となる上皮内新生物、悪性新生物には該当せず、ガン保険の保障対象にはならないようです(A保険会社の場合)。 ただ、境界悪性でも抗がん剤治療が必要となった場合にはどのような見解になるのかわからないので、保険会社への問い合わせが必要だと思います。


また、B保険のみ、退院後の通院に対しても4ヶ月間だけ給付金が支給されるそうです。

【1/13/2006追記】
 2005年12月末の再診が済んだあと、2006年1月初めにB保険会社の給付申請をしました。この保険会社の保険は退院から4ヶ月間の通院給付金も出るタイプの保険です。B保険会社の担当者さんに手術給付金について質問をしてみたところ、 「先生からの診断書にも境界悪性とありましたので、今回の手術給付金の給付倍率は『ガンの場合の適用』とさせていただき、給付倍率は40倍にさせていただきました。」 との回答をいただきました。ちなみに もし、『ガン扱い』ではなく、『良性扱い』とされた場合の給付倍率は20倍になるとのことです(※あくまでもB保険会社、そして私が加入している保険契約内容の場合です)。
 前述のA保険会社では私が罹ったタイプの境界悪性は、『ガン保険適用』ではありませんでしたが、手術給付金はB保険会社と同じ給付倍率は40倍でした。 やはり、保険会社によって境界悪性についての定義・解釈等に違いがあるのかもしれませんね。それにしても、ガン扱いじゃなくても給付倍率40倍のA保険会社、なかなかイイ保険会社なんでしょうか? 保険会社の保障内容も会社によってほんといろいろなんですね。賢くならなきゃ。


私の場合、大学病院側の方針で術前術後は個室に入れられていました(計7日間)。術後病人の立場からすれば確かに個室は快適でしたが、治療費のことを考えると、いくら病院の方針とはいえ、気が気ではありませんでした。病院側がどうしても個室に入れる方針にしているのなら、婦人科の階にも他の階にある安い個室を用意しておいて欲しいところです。仕方ないことだけど、これで結構支払いがかさみました。

上記のように、今回、複数の小さな保険に入っていたので、入院費は保険でなんとかまかなえそうです。もし1社だけにしか入っていなかったら、それも入院5日目からしか支給されないタイプの保険にしか入っていなかったら、入院費の支払いはかなりきついものになっていたと思います。やっぱり、保険は複数入っていたほうがいいようです。

今回わかったことですが、私が入っている保険は最大120日だったか180日までの入院給付金を支給するタイプでした。今後大きな病気をして長期入院することになったり、入退院を繰り返すことになった時、こんな保険では全く役に立たないのでは...? 今ちょっとショックを受けています。皆さんはどうされているのでしょうか。この歳でこんな保険のことを考えることになるとは考えてもみませんでした。テレビをつけると、どのチャンネルも保険会社のコマーシャルで花盛り。いままでは、ただうるさいだけ...と内容なんか見ず、せいぜいアヒルやパンダに気をとられる程度でした。いい機会なのでこれから保険の知識も少しずつ入れていきたいなあと思っています。(2005年9月記)  


※2005年12/26加筆部分のみ緑色で表示してあります。
※2006年1/13加筆部分のみ水色で表示してあります。

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