私の腫瘍の種類 |
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私の腫瘍の種類は、卵巣腫瘍の中で表層上皮性腫瘍に分類される、粘液性嚢胞性腫瘍 (腸上皮型) の境界悪性腫瘍 というものでした。病巣は右卵巣にあり、腫瘍の大きさは6〜7cmぐらいとのことでした。 一応、悪性腫瘍同様、境界悪性腫瘍にもステージングがあり、各ステージ(期)が設定されています。私の腫瘍のステージは片側卵巣に病巣が限局し、腹水も溜まっていなかったので、Ta期とのことでした。でも、もし摘出中に腫瘍がほんの少しでも破れたり、傷ついたりすることがあったら転移の恐れが出てくるので、Ta期からステージTc期に病期が上がり、即、抗がん剤を腹腔内に撒くといわれていました。
ちなみに手術の所要時間は3時間。麻酔は全身麻酔と硬膜外麻酔。摘出物は、子宮、両側卵巣・卵管、そして大網、輸血はありませんでした。 知らされていなかったけど、実は、画像に結構充実部らしき部位(古い血液や油みたいなのが溜まってドロッとした感じのところ)があったそうで、「腹水が溜まっているかも?」「癒着がひどいかも?」との疑いがかけられていたそうです。実際お腹を開けてみると、推測されていたほどでもなく、幸運にも腹水もなく、癒着も想像よりはひどくなかったのだそうです。 チョットおぼろげですが、膣の一番奥、子宮のうしろ側で直腸との境にあるダグラス窩というところに大きな癒着があるのではと推測されていると先生が言っていた気がします。ちなみに、このダグラス窩は、子宮内膜症の好発部位だそうです。排便をする際、排便痛のようなものもあったりしたので、ダグラス窩の癒着部分か何か病巣部分が、便が直腸を通過するときに刺激を受けて痛みが出ていたのかもしれません。近い将来、カルテ公開の申請をすることがあったら、実際はどうだったのか見てみたいと思っています。 私の場合、術中迅速病理診断の結果は[境界悪性腫瘍]。 そして、術後の病理確定診断での結果も[境界悪性腫瘍]と、術中迅速病理診断も術後確定病理診断も同一の診断結果でした。術中迅速病理診断結果が術後の確定病理診断で翻ることも結構あると聞いたことがあるので、確定病理診断の結果が出るまで、正直ドキドキものでした。 私は、手術後、麻酔と手術疲れで眠りこけていたので、摘出物をじかに目にすることができませんでしたが、両親は摘出した実物を見ながら説明を受けたそうです。主治医が病巣部分を指でツンツン突付いてみせたそうですが、その病巣はかなり硬そうだったと言っていました。やっぱり充実部がある腫瘍だったということでしょうか。 |
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10/1/2005記 |
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